債務整理は抱えている借金の減額や免除を期待できる法的手続きですが、メリットとデメリットがあります。
メリットだけではなくデメリットもありますので、よく考えて決断しないといけません。
いったいどのような性質を持つ手続きなのか、債務整理のメリットとデメリットをそれぞれ1つずつ紹介します。
メリットは借金の負担が軽くなったり免除される可能性があること
債務整理の大きなメリットは、返済できなくなっていた借金の負担が軽くなったり免除される場合があることです。
債務整理で借金の金利を見直して再計算した結果、債務額が減ることがあります。
債務額が減れば、その分返済しやすくなるのはいうまでもありません。
また、自己破産の場合は借金が免除されることもあります。
いつまで経っても返済できない借金の苦しみから解放される点が、債務整理の注目すべきメリットです。
将来に対して希望を持つことができます。
デメリットは信用情報に傷がついてしまうこと
借金の負担が軽くなったり免除される可能性がある債務整理ですが、デメリットが何もないわけではありません。
最大のデメリットは、信用情報に傷がついてしまうことです。
債務整理をした場合、その事実が信用情報機関に記録されます。
信用情報は金融機関が照会できるので、債務整理後しばらくはお金を借りることができません。
その期間は5年から10年ほどです。
かなり長い期間、金融機関から借り入れることはできなくなってしまいます。
たとえば、自動車や住宅を購入する際に、ローンを組むことは難しくなります。
過去にお金の管理で失敗して債務整理をしているわけですから、そうではない人と比べてどうしても信頼度は下がってしまいます。
信用情報に傷がつく事実は、債務整理前にきちんと認識しておく必要があります。
債務整理をした場合の代表的なメリットとデメリットをそれぞれ1つずつ紹介しました。
いつまで経っても返済できない借金の減額や免除は非常に魅力的なメリットですが、その一方で信用情報に傷がついてしまうデメリットもあります。
十分に考えてから決断しないといけません。
迷ったら弁護士や司法書士に相談するのもおすすめです。